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荻窪地下道
東京都杉並区上荻1丁目〜荻窪4丁目



(撮影・2018・10・25)

1948年に天沼陸橋が開通し、青梅街道と中央線は立体交差になったのだが、それ以前はどのようにして交差していたのだろう。
青梅街道を阿佐ヶ谷方面から荻窪に向かうと天沼陸橋を渡る手前で左に分岐する道路がある。その道路(アメリカンエクスプレスの前の道路)を進むと荻窪駅南口に出るのだが、その少し手前にこの地下道の南側出入口がある。そこと北側の出入口を結ぶ位置に、かつて(1966年まで)は「大踏切」と呼ばれる中央線を横断する踏切があった。その踏切を渡り、線路沿いに荻窪銀座商店会を抜け、現在の青梅街道に合流する道が、かつての青梅街道であったらしい。だからこのルートを旧青梅街道と呼ばれることもある。
「大踏切」が廃止になり、その代わりにできたのがこの「荻窪地下道」なのだが、車は通れないので歩行者と自転車のみだ。利用している人の数は踏切があった往年の通行量とは比較にならない。あの大勢の人や車や自転車がゾロゾロと踏切を渡り、現在の荻窪銀座商店街を通っていたのが夢のことのようだ。

北側の出入口には昭和チックな照明入り看板が設置されている。
地下通路内は何度か改装され、現在は照明も明るく、壁面には杉並区のマスコット「なみすけ」のイラストが飾られている。この通路がかつての「青梅街道」と言えなくもない。




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