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四面道以西の看板建築
東京都杉並区上荻・桃井・今川・善福寺


(撮影・2011・07・31)

「看板建築」というのは、木造(主に二階建て)商店の建築様式のひとつで、建物本体の屋根は瓦葺きやトタン葺きの傾斜のついた切妻屋根であったりするのだが、正面から見ると四角い洋風な外観を持たせたものだ。大正の末から昭和初期にかけて流行し、戦後にも多くの看板建築が作られた。
石造りのように見える堂々としたものや、トタンや銅板によって凝った意匠を施したものなどは、とても高い格調を感じさせる。
青梅街道沿いは古くから商店が建ち並び、道路の拡張も長年行われていないため、「看板建築」の宝庫であった。最近はビルに建替えるケースが多く、年々減少してはいるが、四面道から西、井草八幡あたりまでには現在でもまだまだ多くの「看板建築」が残っている、と思っていたのだが、実際探してみるともう意外に少なくなってしまっていた。







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