SNJ(T-6 TEXAN)
scale 1/72 HAWK 2024年製作
このキットの製作について、SNSに書いたので転載します。


2024年8月18日
アメリカにHAWKというプラモメーカーがあり、第二次大戦後まもなくプラモデルを発売した米国最古のプラモデルメーカーということになっています。私がプラモに夢中になり始めた1960年代くらいはHAWKの全盛期であり(HAWKに限らないが)多くの製品が日本にも渡ってきました。HAWKの製品は割合と手軽なサイズのものが多く、輸入品の割には買いやすい価格だったので私もいくつか作りました。
それから何十年も経っても私は何故だかHAWKの製品がパッケージデザインも含め好きで、古いプラモを扱っている店やオークションなどでHAWK製品を見かけるとつい買ってしまいます。この前気がついたら「T-6 TEXAN」という練習機の製品は4つも持っていました。調べてみると4つ並んでいる写真の右側2つが1964年頃のパッケージ、左側2つが1965年頃のパッケージのようです。
4つもあるんなら1つくらい作ってみようか、と思いました。何十年も前のキットを作るのは楽しそうです。
4つの中のどれにしようか。パッケージに透明フィルムがかかっていない2つの海軍仕様の中でも箱がヤレている方にしました。
パーツを手に取ってみると想像していたより全然良くできたキットです。60年前かあ。国籍マークがモールドされている。そうそう、昔はこういうキットもあった。どういうふうに作ろう。この国籍マークは削り取るべき?いやいや、オリジナルは尊重したい。でもデカールはもう黄変してバキバキにひび割れているだろうなあ。どうしよう。
などと楽しく悩んでます。出来上がったらまた報告します。


2024年8月29日
先日(8月19日)、1960年代に販売されたHAWKというメーカーのプラモデル「T-6 TEXAN」を作ろうと書いたものが完成にこぎつけたのでご報告です。
どういうふうに作ろうかと楽しく悩んでいる、と前回書きました。
やっぱり今は生産されていない何十年も前のキットなら、なるべくストレートに作って「こういうキットだったのだ」という資料的な意味を持たせるべきかなと思いました。
古いキットを作るのは思った以上に楽しく、これからも作ることがありそうですので、自分なりの「古いキットを作る作法」(笑)を決めました。

◯ キットに含まれているパーツのみで作る。
◯ 選択式でない限りパーツを全て使う。
◯ 「墨入れ」は・・・・しない。
◯ 「汚し塗装」は・・・・しない。
◯ エアブラシ使用・・・・これはオーケー。
◯ スキマのパテ使用・・・・これもオーケー。
◯ デカールが劣化していて使えない場合はその部分のマーキング無し。
などです。

ウィスキーのCMじゃないけど「何も足さない。何も引かない」の精神で行きたいです。
さて早速作り始めましたが、パーツ数が少ないせいかあっという間に組み上がりました。
サーフェイサー(グレー)を吹いてエアブラシで塗装。黄色の隠蔽力、想像以上に無〜〜い!
いくら厚塗りにしても発色がすごく悪いです。仕方がないのでその上から白塗装。さらに黄色塗装。発色はなんとかなりましたがものすごい厚塗りになってしまいました。反省反省。
心配していたデカールなのですが、これが全然大丈夫。ひび割れは全く無く、割合と厚手でしなやかなベースのデカールでした。透明部分の黄ばみはありますが、ボディが黄色なのが幸いしてあまり目立ちません。デカールが使えなかったら塗装だけでマーキングは無しの覚悟をしていたのですが使えてよかったです。
そしてこれは余計なことをしたかもしれませんが、付属のスタンド乗せる、パッケージを縮小したプレート風のものが付いた木の台を作りました。

いやあ、楽しかったです。何十年も前の模型少年たち、模型付きの大人たち、キットの設計者の気持ちになれた気がします。

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