mosrite mini"
実物 2013年経年仕上げ

ベンチャーズというエレキバンドが使用していたことでファンが多い「モズライト」というエレキギターがある。
そのモズライトを一回り小さく作り、さらにアンプとスピーカーを内蔵させて、どこでも気軽に弾けるような製品にしたのが「モズライト ミニ」だ。
「モズライト」はアメリカのギターだが、ベンチャーズが使用していたモズライトの製造はそう長い期間ではなく、その後、アメリカ製のレプリカ、日本の2社によるレプリカなどが出まわり、いずれも「mosrite」の名を名乗っているのだが、権利関係は複雑なようだ。
さて、この「モズライト ミニ」なのだが、どこが作っているのかわからない。アメリカではないだろうし、日本でもないかもしれない。
おもちゃと割り切って見ればなかなか立派な出来で、もちろんちゃんと弾ける。わたしはちゃんと弾けないのだが。 購入したのは「サンバースト」といわれる木目を生かして縁を黒くぼかした塗装だ。塗装は非常に美しく、ツヤツヤのテラテラだ。

せっかく綺麗に仕上げた職人さんには申し訳ないのだが、ちょっと汚してみることにした。
まずツヤを抑え、こすれて塗装がすり減っていたり、ぶつけてキズになっていたりする様子にする。
ボディをペーパーで磨き、完全つや消しになった状態からペーパーの番数を上げ、コンパウンドで磨くと、何とも言えない、使い込まれたいい感じのツヤになる。

このような仕上げは、なにも珍しいことではない。有名エレキギターメーカー、フェンダー社でも「Relic(レリック)」と称して、経年仕上げをほどこした製品を発売している。こちらはさすがにプロの仕上げ、惚れ惚れするような仕上がりになっている。

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