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東京メトロ丸ノ内線通路
東京都杉並区荻窪5丁目


(撮影・2011・08・29)

営団地下鉄荻窪駅が開業したのは1962年。その当時、荻窪ー新宿間は「地下鉄荻窪線」という名称だった。
地下鉄荻窪駅はホームの両端に改札口があり、その両改札口を結ぶ通路が開業当時から存在する。
この通路が通行人で込み合うことはまず無く、閑散として気持ちが良いので私はいつも利用する。

通路の両側の壁はタイル張りで、波のようなパターンがモザイク模様で描かれている。この模様の意味にお気づきだろうか。そう、 何年か前まで丸ノ内線(荻窪線)の赤い車体に描かれていた模様なのだ。

現在に至るまでの丸ノ内線には300形400形500形900形そして現在の02系と変遷してきたらしいのであるが、詳しいことはよく分からないので、各自お調べになっていただきたい。

写真左
この車両は地下鉄博物館に保存されている300形。
少し見ずらいが、車両横のラインを見てほしい。白地にシルバーで波状のラインが描かれている。この波状のラインは丸ノ内線のシンボルなのだ。だからこの地下道の壁面タイルにもこの模様が描かれているというわけなのだ。
「現在運行されている丸ノ内線の塗装は?」と聞かれてもマニアでなければ「あれ?どんなんだっけ」と言う方が多いのでは。正解は銀色に赤のライン。面白くも何ともない。

写真中
300形車両の内部。 今見ると、なんともエレガントな配色だ。

写真右
丸ノ内線から退役した車両は現在も(2011年記述)南米アルゼンチンのブエノスアイレスで活躍しているという。塗装は丸ノ内線で使用していたときのまま。斬新な塗装は現地でも評判らしい。もしブエノスアイレスに行くことがあったらぜひ乗ってみたい。
それにしても日本の裏側までよく運んだものだ。昔、漫才のネタで「地下鉄はどこから入れたのだろう」というのがあったが、それどころの騒ぎではない。

以上3枚の写真はウィキペディアより拝借いたしました。
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