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「ウルトラQ」というのは言わずと知れた特撮テレビシリーズで、1966年に放送され、後にウルトラマンシリーズへと発展することになる傑作だ。「ウルトラQ」は全部で28話つくられたのだが、どれもが奇抜なストーリーと斬新な演出で鮮やかに記憶に残っている。 その「ウルトラQ」の「第29話」を勝手に作らせてもらっちゃおうかな、という無謀な計画を実行した。 以下の得意気な製作日誌を読むと、これはさぞかし、と思われるかもしれないが、いやいや、全然たいしたものではありません。 クイックタイム・ムービーを配信しています。 以前に配信していたものより、やや高画質になりました。 (2005,09,10) ★「ウルトラQ 第29話 盗まれた時間」本編
Macintoshの方もWindowsの方もごらんになれます。 43MB 接続によってはダウンロードに数時間かかる場合があります。 |
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2004年08月06日 「オープニングを作る」 |
| 手作りのウルトラ渦発生装置 | ドロドロの液体製造中(手伝ってもらったM君) |
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「ウルトラQ」の例のオープニング画面を撮影することにする。ご存じでしょうか。最初は何やらわからない模様が徐々に形を変えて、最後には見事「ウルトラQ」の文字になるアレである。 撮影方法は本物も同じと思うのだが、まず不規則な模様をつけた液体の表面に「ウルトラQ」の文字の形に白い粉を乗せる。それから液体を渦のように回転させて文字が崩れる過程を撮影する。それを逆転再生するという方法だ。 まず液体を渦状に回転させる装置を作った。装置と言っても主に100円ショップで買ったものを組み合わせたものだ。それに液体を入れる。液体はすこしドロドロしていた方が良い。小麦粉を水でといたものを使う。それに墨汁を混ぜて黒とグレーの二色のドロドロを作る。まるで「江戸むらさき」と「黒ごまソフトクリーム」みたいなものができた。それらを不規則な模様にまぜて「ウルトラQ」の文字の型紙を使い白い粉を乗せ、回転させながら撮影する。 全部で4テイク撮影したが、うーん、どうなんでしょ。動きがぎこちなかったり、文字がうまく崩れてくれなかったり。しかし雰囲気的には思ったよりオリジナルに近いので感動したり。まあまあではないでしょうか。 クイックタイムムービーがごらんになれます。 |
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2004年10月02日 「脚本を作る」 私は小説などを読んでいて、これは映画化したら面白いだろうな、ここは僕ならこんな風に撮るな、などと考えることはよくある。しかし自分で話を作る事が出来ない。脚本は重要かつ大変な作業なのだが、今回のウルトラQの脚本は友人にお願いした。以前にいっしょに自主映画を作った丸林君だ。 脚本をお願いした時に私の出した条件は、 9月に入って彼は「盗まれた時間」というタイトルの脚本を仕上げてくれた。とても面白い。起承転結がしっかりしていて、登場人物の人間も重要なテーマとして描かれている。しかも私の出した条件もうまく盛り込んである。 それを準備稿とし、さらに実際の撮影に適した決定稿を今日、受け取った。 その脚本からカット割りを決め、絵コンテを描くのは監督である私の仕事だ。クランクインは10日に控えている。最低でもその日の撮影分の絵コンテは描かなければならない。 |
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2004年10月10日 「クランクイン」 |
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オリジナルウルトラQでは田島義文さんがデスクを務める毎日新報社のシーンだ。カット数も多くなく、クランクインとして良い練習だ。 江戸川区にある「船堀シネパル」という映画館の事務室をお借りした。ここは脚本家の丸林君の仕事場である。 映画館が閉館してからの撮影なので午後10時撮影開始、終わったのは12時だった。わずか8カット、時間にすれば1〜2分のシーンだろう。どうしても撮影までの準備に時間がかかってしまう。しかしなかなかの新聞社の雰囲気だ。出演者は編集長の関口君、記者の五嶋君、やはりカメラマンの今関さんの3人だけだが、慌ただしい社会部の様子を少しでも出すために、私や丸林君も顔が写らないようにして(他に役があるので)ウロウロする。あとは電話の音やガヤガヤする音を加えればなんとかなるだろう。 丸林君の同僚である今関さんは急に頼んで協力していただいたのだが、彼は演技初体験で最初は演技を渋っていたものの、取り終えてから見てみるととても良い味が出ていた。 |
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2004年10月22日 「星川航空ユニフォーム」 万城目と一平は星川航空というセスナやペリコプターを運行する航空会社のパイロットだ。仕事中はユニフォームを着ている。私たちが作るウルトラQでもなるべく同じような服装で撮りたい。どういう服装かというと、まずジャンパー。前がチャックになっていて、袖に星川航空のワッペンがついているものの、形としてはわりと平凡なものだ。しかし探してみるとこれがなかなか無い。白衣屋で買った作業ジャンパーで間に合わせることにする。ワッペンはアメリカ空軍のを縫い付けた。 本物は私が高校時代に大流行したアイビーファッションのスウィングトップと呼ばれる形のものに似ている。ボタンダウンのシャツにコットンパンツ(!)、ローファーを履いてスウィングトップを羽織れば、バリバリのアイビー野郎だった。ウルトラQの放送時期とアイビーファッション流行時期はほぼ一致しているので無関係ではないかもしれない。ちなみにスウィングトップという名前は今でも使われているが、命名したのは当時アイビーファッションの教祖的な存在だったVAN JACKETだったと記憶している。 閑話休題。次に帽子。これは不思議な形だ。野球帽のように前につばがあるタイプだが形は野球帽のように丸くなく、だぶついて角張ったシルエットをしている。しかもグレーを基調に黒、白の部分もある三色になっている。これは作業着屋で探した工場用の帽子を使うことにする。航空関係に詳しい友人に聞いたら、ヘリやセスナのパイロットはああいう帽子なんですよ、と言う。 ジャンパーに帽子、ズボンはウールのスラックスに靴は黒い革靴。今の感覚だと「ダッせ〜」といったところだろう。しかしこれがいいのだ。 江戸川由利子役の女性はもともと60年代テイストあふれる人。自前の衣装の選択にはりきっている。 |
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2004年10月24日 「大感動と大失敗」 |
| 万城目と由利子がデートしている喫茶店シーン | 一の谷博士の研究所シーン |
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今日は主人公達の出演する本格撮影の初日だ。今日の予定は万城目と由利子がデートをしている喫茶店のシーンと、主役3人が訪ねる一の谷博士の研究所との2シーンだ。 まず喫茶店から始める。撮影場所には私の仕事場を使用。出演者は10時集合、初対面の人もいるので紹介と簡単な打ち合わせの後、早速撮影開始。絵コンテに沿ってかなりテンポよく進む。 脚本をもらってずいぶん経つのだが、私がぐずぐずしているから、全編の絵コンテは出来ていない。この前もそうだったし、今日もその日に撮影する分だけだ。これでは役者さんはストーリーも満足にわかっていないのだから、たまったものではないだろう。丸林さんが気をきかせてみんなに脚本を配っていてくれていた。 私は他の自主映画をやっている人たちとの交流や共同作業はやったことがない。だからどうするのが普通なのか知らないが、私は自分流でしかできなくて、自分で書いた絵コンテは絶対必要だ。それに沿って順序はあまり気にしないで似たようなアングルはまとめて撮っていく。効率はいいが、気をつけないとつながらないカットもでてくる。撮影中に「場面の流れ的にはやっぱりここはこうした方がいい」とかいう融通も出にくい。 万城目役の今井さんは経験豊かな人で、そつのない演技を見せてくれた。ウェイトレス役の山本さんという人は以前、役者さんの経験がある人で、流石の演技を見せてくれた。驚かされたのは由利子役の小穴さんで、普段から芝居っ気がある人なのだが、自主映画初体験の彼女は頑張ってくれて本当に素晴らしかった。 この後、一の谷博士の研究所のシーンで私は一の谷博士をやらなければならないのだが、みんな上手いので困った。 昼食をはさんで一の谷博士の研究所のシーンに移る。オリジナルウルトラQでは立派な門構えの古めかしい(当時としてはそれほど古めかしくないのかもしれないが)洋館だ。この撮影場所には娘の同級生である中野区にあるO氏邸をお借りした。 このO氏のお屋敷がすごい。なにしろ広大な敷地で、災害時には中野区民の避難場所に指定されているほどだ。洋風の応接間で撮影させていただいたのがが、部屋に入るなり、参加者から驚きの声があがった。私なんかの下手な演技に使わせてもらうのは本当にもったいない。 ここでも私以外の出演者の方々はすばらしい演技をしてくれて、大成功だった。 4時、O氏邸での撮影終了。まだ少し明るいので、そこから車で15分ほどの所にある善福寺公園で山中のシーン撮影を試みる。だいぶ暗くなってきてしまったので、少し撮ったところで撮影を断念。それに公園での同時録音撮影は無理だ。人里離れた山中という設定なのに、公園に訪れている人たちの声が入ってしまう。 帰ってから撮影したテープをチェック。「ん?夢であってくれ!」O氏邸で撮影した分の一部が、その後撮った公園の撮影で上書きされて消されてしまっている。ああ、やってしまった。O氏邸での撮影が終わった時、巻き戻してチェックしてそのままだったのだ。まったく初歩的なミスだ。3カットが失われてしまった。ああ、みんなに何と言おう・・・。 |
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2004年10月29日 「セスナを作る」 |
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ウルトラQで万城目らが操縦するのはセスナの時もあるし、ヘリコプターの時もある。私達が作るウルトラQではセスナにした。なぜならミニチュアのヘリコプターはローター(上部で回転するプロペラ)をモーターで廻すと、糸で吊るのが難しいからだ。 プラモデルのセスナを使うのだが、なかなか適当なキットが無く、フロートの付いた水上型のキットを改造することにする。もちろんモーターを入れてプロペラが廻るようにした。 プラモデル作りは私の長年の趣味だったのだが、ここ10年くらいはあまり作ってなく、久しぶりだったのと、撮影用という目的が楽しめた。 |
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2004年10月31日 「異次元ロケ」 |
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今日はロケに出かける。大学構内と、異次元(?)という設定の2シーンだ。昨日は夜中まで大雨で、今日もだめかなあ、と心配していたがなんとか雨はあがった。異次元シーンにはあまり良く晴れているより、むしろ今日のように、どんより曇っていたほうがイメージ通りだ。 大学構内というのは本当に大学でなくても校舎のような建物があればどこでもよい。いろいろ候補地を考えたのだが、理想的な場所があっても許可を取らなければまずそうだったりで、出発まで決定していなかった。「まあ、どこか適当なところで」と、のんきに考えていた。 異次元シーンは埼玉県にある彩湖公園という場所に決めていた。私を含めて、でかい男が3人、女性ふたりの計5人がぎちぎちに車に乗って出発。埼玉といっても1時間はかからない。 途中、埼玉に入ってまもなく、某有名大学の付属高校が学園祭をやっているところを通りかかった。「学園祭ということは自由に入っていいということだな」と解釈し、あまり人のいない片隅で撮影開始。登場人物は男女の二人で、助教授とその助手という役だ。二人とも白衣を着ているので、学園祭の来場者には保健室の先生くらいには見えたかもしれない。 さて主目的地の彩湖公園に到着。以前に来た時には、だだっ広くて人っ子一人いない、という場所だったのでここを選んだのだが、今日は日曜日とあってか結構、人がいる。異次元なので他に人がいては困るのだ。人の少ない場所を探して歩いて移動。昨日の大雨で、水たまりやぬかるんだ場所があったりして、ハイヒールだった女性には気の毒だった。 本編の撮影も、もう半分くらいにはなっただろうか。私事だが新聞社シーンの撮影日は私の奥さんの誕生日、今日は結婚記念日。両方とも何もしなかったので奥さんはぶーぶー言っている。笑。 |
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2004年11月7日 「大ハード」 |
| 公園で撮った山中シーン | 助教授の研究室シーン |
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本編撮影4回目。今日は3カ所での撮影になる。まず、前々回に日が暮れてしまった公園での山中シーンから。今日はこの前来た時より公園に人が少なく、同時録音でなんとかいけそうだ。フィルム作品だとアフレコで多少音声がずれてもあまり違和感はないのに、ビデオだと不思議なことに画と音がずれているとすごく違和感がある。なるべく同時録音でいきたいのだ。しかしオリジナルのウルトラQはフィルムでアフレコ。そこが当時の作品らしいところなのだが、それの再現は無理だ。 次に世の中に怪現象を起こしている、ある助教授の自室のシーン 。これは私の家の一角を仕切って撮影した。助教授を演じてくれた戸田さんは若い人なのだが、その助教授ぶりは堂々としていて素晴らしかった。 その次にその助教授の研究室シーンだ。これは和菓子工場の廃屋を使用。鉄製の大きなカステラを焼いたりする釜が置いてある。これがなかなか本物の持つ重量感が映像から伝わってきてすばらしい。モノクロ画像は「こんなんで大丈夫かあ?」といった場所も、それらしく見せてくれるという利点がある。 |
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2004年11月13日 「取り戻された3カット」 先月の24日に撮影したものの、うっかり消去してしまった3カットの撮り直し。せっかくなのでこのシーン全カットを撮り直す。 今日で本編(特撮ではなく、人が演技する部分)のクランクアップだ。今回まで全部で5回、出演者の方々には集まってもらった。全員社会人で休みの日もまちまちなので、スケジュールを調整するのが大変だ。しかも千葉県や山梨県から来てもらっている人もいる。しかし本編を撮り終えてしまえば、あとの特撮部分と風景ロケと編集は手間がかかるにせよ、じっくりできるので、ある意味、気が楽になった。 |
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2004年11月15日 「石坂ナレーションを録る」 石坂浩二さんの低音の中にも甘さのあるナレーションはウルトラQらしさの重要なファクターだと思う。当初、このナレーターは誰にやってもらおうか悩んでいた。「石坂浩二さんに声が似ている方、募集中」と、このサイトで公募しようかともかなり本気で考えていた。しかしある自主映画(人形劇のサンダーバードをモチーフにしたこの作品が、素晴らしくよくできていて感動だった)の上映会で、この作品の製作に参加した知人の声を聞いていて「あっ、この人しかない!」と ピンと来た。お願いしたところ、快く引き受けていただいて今日の録音になった。 後で、ざっと編集した私達のウルトラQにこのナレーションをはめこんでみると、もうバッチリ、ウルトラQの世界だった。 |
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2004年11月21日 「一の谷博士の研究所を探す」 一の谷博士の研究所の外観が幾つかの回に出てくる。立派な門から玄関まで少し距離のあるタイプの大きな洋館だ。外観はセットではなく実在の建物のようだ。ネットで調べてみると、何と現在でもこの建物が存在するかもしれないことが分かった。ある医療関係の方の建物のようだ。場所は世田谷区の成城。なるほど、お屋敷が多い地域だし東宝の砧撮影所や円谷プロからも近い場所だ。行ってみることにする。 さすが成城、立派なお宅が多い。さぞかし東宝の俳優さんもこのあたりにお住いの方も多いのだろう。しかし目当ての一の谷邸のあるべき所には近代的な建物が建っていた。建物の2階がその医療関係になっている。建て直したのだろうか。残念。 |
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2004年11月23日 「セスナ飛行す」 万城目たちの乗ったセスナの飛行シーンだ。わずか数秒の2カットを撮影する。 まず、セスナが飛行しているのを地上から撮影した想定のカット。これはモーターでプロペラを回したセスナのプラモデルを天井からテグスで吊して撮影。セスナが目の前を通過しているように見せるのだが、実はセスナは静止していて、カメラの方を相対的に同じ結果になるように移動させて撮影した。結果はとても気に入っている。手持ちのカメラのブレが臨場感がある。この時ばかりはビデオカメラの手ぶれ補正を外して撮影。 次に万城目たち3人がセスナに乗り込んでいる合成カット。私のカメラには静止画の青の部分を抜いて動画を合成させる、お遊び機能がついている。カメラ付き携帯電話のフレーム機能みたいなものだ。カーテンや花柄などの静止画が付いているが、自分で作った静止画を取り込むこともできる。今回はセスナの窓の部分を青で抜いて万城目ら3人をはめこんだ。簡易ブルーバック合成だ。しかし、このままではセスナは微動だにしなくて不自然なので、合成したテレビ画面をさらに手持ちのカメラで撮影してフワフワした浮遊感を出した。コックピットの中で3人が動いているのだが分かりずらい。かなりインチキ臭い合成なので、あまり長くは見せられない。 クイックタイムムービーがごらんになれます。 |
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2004年12月06日 「あこがれの瓦飛び」 2週間ぶりにまた特撮だ。最初は年内完成を目指していたのだが、このペースでは軽く年を越しそうだ。今回の特撮は一平と由利子も手伝いに来てくれた。 怪獣は出さない予定だったのだけれども、どうもやっぱり派手さに欠けるので恐竜をちょっとだけ出すことにした。タイムスリップによって現代に現れるのだ。立って歩いたり四つ足で歩く恐竜は難しいので翼竜にした。ウルトラQはゴジラがゴメスになったように、東宝の怪獣を改造して使い回すことがよくある。今回のプテラノドンもラドンの頭部を改造して登場させたという想定だ。実際、私たちもラドンのおもちゃを改造してプテラノドンにした。 ミニチュアの町並みは1/32で、以前に車のプラモデル用のジオラマとして作ったものだ。私たちの自主映画は何かというとすぐこの建物たちが出てくる(笑)。出演者も使い回しだ。自衛官は実は一平である。由利ちゃんは風で吹き飛ばされる瓦をたくさん作ってくれた。 予定では2時間くらいで撮影できると甘く考えていたのだが、1カット20テイクくらい撮ってたら8時間くらいもかかってしまった。 クイックタイムムービーがごらんになれます。 |
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2004年12月19日 「あの場所は今」 ウルトラQについてネットで調べていたら、ウルトラQについてのいくつかのサイトを見つけた。特に「ウルトラQ全記録」というところはデータの研究、蓄積がものすごくて驚くばかりだ。今回の製作にもずいぶん参考にさせていただいている。ありがとうございます。その中に ロケ地についての考察がある。 屋外撮影で使われた場所はどこだったのか、また、そこは現在ではどうなっているのかはとても興味深い。私たちのウルトラQにもオリジナルのウルトラQで使われたロケ地を同じアングルで採り入れてみることにした。あまり意味はないが洒落のつもりだ。今日は2カ所撮影した。渋谷とお茶の水だ。 「1/8計画」の冒頭、タイトルが出る直前に渋谷のハチ公前のシーンがある。テレビ画面を取り込んでプリントしたやつを現地で見てみる。やや高いところから見下ろしているアングルだ。これは東急デパートの二階から井の頭線の乗り場に向かう通路のあたりで撮影したもののようだ。右上に見える国電(現JR)のガードくらいしか一致しないが多分ここで間違いなさそうだ。なにしろ38年、それにしてもずいぶん変わったものだ。私たちのウルトラQでも冒頭に使うことにする。 渋谷での撮影が終わり、お茶の水に向かう途中、新宿を通ったのでついでに駅から外に出る。大ガードのあたりは昔の面影を残しているので、使うか使わないか分からないが撮影する。邪魔にならないように歩道の端っこに三脚を立てて撮っていたらお巡りさんが近づいてきて「道路の使用許可が必要なんですよ」と注意される。「あ、すみません」と引き上げた。歩道の隅っこでもダメらしい。 そういえば知り合いが、ある波止場で車にパトカーに付いているような回転する赤いランプを付け、大勢でピストルを持って走り回って西部警察のマネをして撮影していたら、警察に通報されたという話を聞いたことがある。先日その時の映像を見せてもらったのだが、これは通報されるよな。と思った。(笑) さて次にお茶の水。これは「バルンガ」の最後のシーンに登場する。外堀に架かる聖橋という橋から秋葉原方面を見たカットだ。おお、ここだここだ。眼下に中央線と地下鉄が交差しているきれいな風景だ。持ってきたプリントと比べてもここは38年前とほとんど変わっていない。まるで「何十年か後にウルトラQの自主映画を作る人がいたらここを使ってくださいよ。多分そんなに変わらないだろうから」と当時のスタッフが言っているようだ。そんなわけないか。(笑)しかし私が三脚を立てて撮影している位置と当時撮影したであろう位置とは、あっても1〜2メートルの誤差だろう。なんだか感動する。
「ウルトラQ全記録」さんの他、「ウルトラシリーズ ロケ地探訪」さん、「挙動不審レポート」さんを参考にしました。
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