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 ある日、私のところへ一通のメールが届きました。添付されている画像を開いてみると、何人かの「人物」の顔が写っています。どうやら上半身のみの人形のようなのですが、どうしても顔が作り物には見えません。まるで生きているようです。
私はその時すぐには「すげーっ!」とか「よく出来てるーっ!」というようには感じられませんでした。 「なんだろう、これは」がその時の正直な感想だったと思います。どう受け入れて良いものかわからなかったのです。しかしものすごく大きな衝撃を受けました。

 私は小学生の頃からの模型好きであり、その延長で自分でもへたくそながら人間の顔も作ったこともありますし、ひとの作った作品も見てきました。ある程度、良い物、良くない物を見る目は持っていると思っています。
そして、人間が形を作り、人間がそれに色を塗る、ということの限界も感じていました。
しかし送られてきた写真に写っている人物像はその限界をはるかに超えていました。だからそのような「物」は出来るはずがない、こんなものが世の中に存在するはずがない、とにわかには信じられなかったのです。実写との合成なのではないかと疑いさえしました。
私はどうしてよいかわからず、狐につままれたような気持ちで、とりあえず「よく似てますねえ」といった平静を装った文で返事のメールを出しました。しかし心の中では「なんなんだ、あれは」という興奮が渦を巻いていました。

 その数日後、私は我慢できず、「ぜひ実物を見たい」とメールしました。それは実現しました。そしていままで見たことがないような「物」がこの世の中に存在するのを目のあたりにしました。

 この人形の作者は高野晴生さんといい、東京芸大出身の日本画家さんです。絵画によって培われた技術が生かされているのは勿論でしょうが、それにしても卓越した技量に、ただただ「いいものを見ることができた」という感激がいまださめやりません。

高野晴生さんへのメール


「七人の侍」の志村喬 1/6


黒澤明 1/6


長嶋茂雄。1/6 製作途中の木村功 宮口精二 加東大介(七人の侍)


加山雄三。1/6


薬丸裕英。1/6


菊次郎の夏。1/35



1/6スケールの人形は12インチサイズ(身長が約30センチ)とも呼ばれ、フィギュアの標準スケールになっています。GIジョーやバービーなどがそうです。頭部はピンポン玉にも満たない大きさです。


立体視ができる方はこちらもごらんください。
平行法
交差法

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