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続社長洋行記 (1962)監督・杉江敏男


開始より1:29(東京都千代田区皇居外苑・和田倉橋)

桜堂製薬の社長秘書、南(小林桂樹 )と敬子(藤山陽子)は同僚でもあり従兄妹同士でもある。敬子は南に好意をいだいているのだが、恋愛の対象として見てくれない南をもどかしく思っていた。
仕事上の関係の香港女性(尤敏)への恋にやぶれた南が、やさしく見守ってくれている敬子の愛に気付くラストシーン。一言のセリフも無い印象的なシーンだ。
ここは皇居外苑に架かる和田倉橋だ。丸の内のオフィス街からほど近い、ラストシーンにふさわしい美しい場所である。



(撮影・2007・11・27)

↑ 皇居側から丸の内方面を見た和田倉橋。橋自体は全く変わってないようだ。向こう側、左の方に見えるレンガ造りの建物は東京銀行協会ビルだ。現在はその後ろに見えるガラス張りのビルの外壁に外側壁面部分だけが保存されている。




(撮影・2007・11・27)

↑ 橋の欄干にもたれる敬子。石垣をよく見てほしい。石の一つ一つの形がまったく変わってないことに気付くと思う。このことに妙に感激した。会心の巡礼写真だ。石垣の向こうに見えるのはパレスホテル。




(撮影・2007・11・27)

↑ 上のカットの逆方向。丸の内のオフィス街もビルの背が高くなった。撮影に行ったのは平日の午前中だったが、近代的なビルが建つ現在の丸の内は、意外に閑散としていてかっこよかった。


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