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ゴー!ゴー!若大将 (1967)監督・岩内克己


開始より0:31(東京都港区赤坂)

若大将シリーズ11作目。
田沼は陸上部なのであるが、自動車部の石山が交通事故で怪我をしたために、ピンチヒッターとして全日本学生ラリーに参加することになる。
石山は事故で車の運転ができないことをいいことに、ガソリンスタンドに勤める澄子にラリーのスタート地点である京都までの運転を頼みに来るシーン。
ロケに使われた出光のガソリンスタンドは、首都高速が頭上を走る六本木通り沿い、谷町ジャンクション付近にあった。



(撮影・2008・12・23)
現在ガソリンスタンドはもう無い。スタンドがあった場所は、ANAインターコンチネンタルホテル東京、サントリーホール、テレビ朝日系企業などを擁したアークヒルズとして生まれ変わっている。
偶然にも森ビルがアークヒルズの計画をスタートさせたのがこの「ゴー!ゴー!若大将」公開の1967年であったという。用地買収は困難をきわめ、20年後の1986年にアークヒルズは完成した。




(撮影・2008・12・23)
ガソリンスタンドから見た六本木通りとその向かい側。田沼が澄子のスタンドを訪れるシーンでも映し出されているが、当時はまだ木造の商店などの多い街並みだったようだ。現在は再開発が進められている様子が見える。




開始より0:39(愛知県名古屋市中区二の丸)

全日本学生ラリーに参加し、京都をスタートした田沼、江口チームの車は愛知にさしかかる。
江口役の江原達怡さんは俳優のかたわら、プロのレースドライバーとしても活躍していた方で、本作品では「ラリー指導」としてもクレジットされている。




(撮影・2008・01・04)
名古屋城のチェックポイントを通過する田沼らの車。
向こうに見える左側の塔のようになっている建物は名古屋市役所、右側のアンテナの立っている建物は名古屋市役所西庁舎だ。画面の右側に名古屋城がある。
左側の並木を見てほしい。当時はなにやら弱々しい木が生えているように見えるが、現在では立派な欅(けやき)(だと思う)並木に育っている。




開始より0:40(愛知県犬山市)

コースは次に木曽川沿いを走り、犬山城を目指す。



(撮影・2008・01・04)
木曽川沿いの道路から左に曲がるコーナー。
場所は正解だと思う。しかしカメラ位置がつかめず、並木、木曽川の向こう側にそびえる山々の稜線などがいまひとつ一致しない。



(撮影・2008・01・04)
そしてそのコーナーを曲がったところにあるチェックポイントでチェックを受ける田沼らの車。
後ろの白い柱に注目してほしい。これは藤棚(藤のつるをはわせて、垂れさがる花を鑑賞できるようにした棚)の柱なのだ。40年以上経た今でもそのまま残っていることを発見した時、身震いするほど感動したと発見者のメタBOの若大将さんは言う。

(協力・メタBOの若大将さん)

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