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2001年12月24日
海底軍艦(1963)(5回目くらい) ★★★★☆

以前にテレビ放映されたのを録画して何度も見たが、なぜかテープが見あたらなくなってしまい、10年ぶりくらいに見る。それもスクリーンで。旧日本海軍の手によって地下の秘密基地で建造された海底軍艦轟天号の勇姿には、最近轟天号のプラモデルを作ったせいもあるだろうが、なんだかすごく胸がときめく。物語がとてもおもしろい。


2001年12月12日
世界大戦争(1961)(2回目) ★★☆☆☆

第三次世界大戦の勃発をフランキー堺が演ずるの平凡で平和な運転手の家庭を通して描かれる。 いつもの東宝特撮ものとは大分、風合いがちがう。実際にあった戦争ではないからいわゆる戦争映画ではないし、SFともいわないだろう。いろいろな意味で時代が感じられた。


2001年11月18日
恋におちたジョージ・ルーカス(1999)(初) ★★★★☆

劇場公開をしたことがあるかどうか分からないし、わずか9分のショートフィルムなので「映画」ではないかもしれないが、とても面白かった。
ジョージ・ルーカスの母校であるUSCの卒業生ら(それも卒業してまだ3年目の若い人たち)が作ったスターウォーズのパロディー。
ショートフィルムというと、とかくチープであったり、いたずらに難解であったりとするものも多いように思うが、さすがアメリカの商業主義映画をめざす若い人たち、最低限のクオリティー(物理的な画質、音質に加え、役者、衣装、小道具、そして演出技法など)を確保しなければ他人に見せる映画とはいえず、言いたいことがあればそれはその後だ、という考えが根本にあると思う。限られた予算があり(それでも何百万円かはかかっていると思う)その中で最低限のクオリティーを確保して何ができるか挑戦したら9分の作品になった、ということだろう。内容もさることながら、そういうところがすばらしいと思う。


2001年11月17日
ハンニバル(2001)(初) ★★★☆☆

さて次はその続編になる「ハンニバル」。
「ハンニバル」の監督は大好きな「エイリアン」「ブレードランナー」「ブラックレイン」のリドリー・スコット。良くも悪くもリドリー・スコット臭が強くて「羊たちの沈黙」の正統な続編というにはかなり異質。 これも恐い。気持ち悪い。「羊たちの沈黙」より恐いかもしれない。しかしその質がかなり違うように思う。
正直言って心理的な恐怖の描写では「羊たちの沈黙」の方が数段すぐれていると思った。「羊たちの沈黙」でのレクターは本当に恐くて危険な人間だ。
そして奥さんが言うには「羊たちの沈黙」も「ハンニバル」も原作を読む方がさらに数段おもしろいそうである。
もうひとつ余計なこと。知り合いが教えてくれたのだけれど、「ハンニバル」にはなんとオサマ・ビンラディンが出ている! 本物です。


2001年11月15日
羊たちの沈黙(1991)(初) ★★★★☆

ハンニバルというのが評判なので見てみようかと思い、しかしそれにはその前作となるらしい本編をということで見る。
なるほどこれも評判になっただけのことはあるわい、と感心する。おもしろかった。
田舎娘のジョディー・フォスターがよかった。


2001年10月05日
異人たちとの夏(1988)(3回目くらい) ★★★★★

原作・山田太一 脚色・市川森一 監督・大林宣彦
出演・秋吉久美子、片岡鶴太郎、風間杜夫

ある疲れた脚本家が気晴らしに生まれ育った地である浅草の寄席へ入る。その客の中に28年前、事故で母と共に死んだはずの父親がいる。28年前と同じ若いままの姿で。信じられない気持ちで父について当時のアパートに行くと、そこにはなつかしい母までも。
怪奇とかホラーではなくて「怪談」といってほしい作品です。
浅草の今半(すきやき屋)でのくだりは特に胸にせまります。
全くの余談ですが、今半はたしか若大将の実家、田能久のモデルになった店で、ロケにも使われているのではなかったかなあ。この作品で今半の主人が江原達怡さんと中真千子さんだったら最高だったのに。そうもいかないか。そのかわりというわけではないけど、われらが本多猪四郎監督がうなぎ屋のオヤジとして一瞬出演しています。しかし本多監督、うなぎ屋のオヤジには見えなかった。
誰かが「お墓参りに行きたくなる映画」と言っていたけど、ほんと、そう思います。
ちなみに外国映画で「お墓参りに行きたくなる映画」に「フィールド・オブ・ドリームス」がありますね。


2001年08月08日
猿の惑星(2001)(初) ★★★☆☆

チャールトン・ヘストン主演の旧作が大傑作だったのでティム・バートンが挑戦するからには何か奇策があるんだろう、と期待してはダメ。もし旧作の「猿の惑星」を見ていないのなら、見ないままこの「猿の惑星」を見た方がいい。
リック・ベーカーの特殊メイクは旧作の頃からは当然、格段の進歩だった。猿の種類、個体の顔の違いなどがよくできていた。

ここから先は映画をまだ見てない人は読まないでください。
最後にリンカーン像のところに着陸して、取り巻いた警官たちの顔が猿だったのだけれども、「あれ、ブタだったら面白かったのにね。『こんどはブタかよ』ってね」と、私の奥さんが言っていた。


2001年02月09日
どら平太(2000)(初) ★★★★★

黒澤明の脚本(または参加している)の時代劇ということで「雨あがる」と比べられることが多いと思うけど、「雨あがる」は黒澤さんの遺志を実現しようとしたスタッフの努力に感動し、「どら平太」は大ベテラン巨匠の市川崑監督の余裕が感じらる、キャッチフレーズどおりの痛快、愉快、豪快作品だった。
私は市川監督の作品は「金田一耕助シリーズ」と「東京オリンピック」しか知らないのですが、テンポのいいカット割りや美しい色彩、独特の演技、独特のユーモアがとっても市川崑だった。
そして主演の役所広司という人も私はいままで「失楽園」しか知らなかったのだけれども、すごくいいキャラクターで感心した。(この前、テレビで「Shall we ダンス?」をやっていて、途中から見たら、すごく面白そうだったので、このまま最後まで見てしまったらもったいないと思ってやめました。今度ゆっくり見るのが楽しみ)


2001年02月07日
プリティー・リーグ(1992)(5回目くらい) ★★★★☆

1940年代のアメリカに実際に存在した女子プロ野球リーグの話。
最後の10分がこの映画のキモ。
この映画の女流監督はこの部分が作りたいが為に全編を作ったのだと思う。


2001年01月24日
猿の惑星(1968)(7回目くらい) ★★★★★

「猿の惑星」は1作目が大ヒットして、その後、「続・猿の惑星」「猿の惑星・純情編」「猿の惑星・ハイビスカスの花」「猿の惑星・南海の大決闘」「猿の惑星・ぶちゃむくれ大作戦」(ウソ言うなー)の合計5作も作られた。
しかし第1作目だけが大傑作。
昔は何度もテレビ放映されて、中村メイ子や熊倉一雄の吹き替えの方が私にとってはオリジナルという感じ。 やっぱりSF映画の大傑作ですよね。
今度、ティム・バートン監督でリメイクされるという話をきいたけど、どうなんですかねえ。


2001年01月22日
若い季節・続若い季節(1962・1964)(5回目くらい) ★★★★☆

NHKのテレビドラマの映画化なのだけれども、私はほとんど覚えていないので、全く違和感なく東宝映画、として楽しめる。一作目はクレージーや坂本九、続は中尾ミエ、伊東ゆかり、園まりの三人娘が主役で、ナベプロ色の強い作品。


2001年01月04日
めまい(1958)(初) ★★★★☆

ストーリーが先が読めなくて、とてもおもしろかった。今まで見たヒッチコックのなかで一番おもしろいと思った。
以前、「マルタの鷹」を見たときに、大好きなサンフランシスコの街の風景が全然見られなくてがっかりしたことを書いたが、今度はばっちり良い時代のサンフランシスコの風景が楽しめた。


2000年12月6日
エレキの若大将(1965)(10回目くらい) ★★★★★

若大将が使っているエレキギターを調べる必要があって見た。
若大将シリーズも6作目のこの作品までが特におもしろいです。中でもこの「エレキの若大将」はエレキ好きの私にはたまりません。
エレキ好きといってもベンチャーズとかを聴くのが好きなだけで、ギターを弾くのは全然うまくないのですが。
そんなわけで今日は「エレキの若大将」におけるエレキギターの蘊蓄(うんちく)をひとつ書いてみたいと思います。(まちがってたらごめんなさい)
日本でエレキブームが巻き起こったのは1963年くらいからです。ベンチャーズというアメリカのインストバンドが火付け役で、数々のヒットを飛ばしました。(パイプラインであるとか、十番街の殺人であるとか。いわゆる「テケテケテケテケ」というやつ)
日本中の中、高校生くらいの少年はその「テケテケテケテケ」にシビれてしまって、自分たちでベンチャーズのコピーバンドを作りました。楽器は高いのは買えないので、勿論国産品です。ブーム初期の代表的な日本のメーカーとして、グヤトーン、テスコという2大メーカーがありました。
話はそれますが、日本のミュージシャンで1950年前後生まれの人が多いのは、(たとえば吉田拓郎などのフォークの人達、細野晴臣などを中心にする、当時ニューミュージック系と呼ばれた人達、それとGSなども)この第1次バンドブームに青春時代をすごした世代だということと無関係ではありません。
さて「エレキの若大将」では、どうもテスコとタイアップしていたようで、随所にテスコのギターが出てきます。(「テスコ」と呼ぶのが一般的と思うのですが劇中では何故か「テイスコ」と言っています)たとえば雄一が家で弾いていたり、青大将たちとヤングビーツというバンドを組んで「ゴーゴーエレキ合戦」に出場した時のメンバーのギター、ベースは全部テスコです。
女の子バンドの「アイビーシスターズ」(この中でドラムと叩いているのが、加山雄三の現夫人、松本めぐみ)や、ライバルのジェリー藤尾率いる「シャークス」のギターも全部テスコです。「テイスコのギター」というセリフまで出てきます。
前後しますが、「エレキの若大将」の最初のタイトルシーンで加山が弾いているギターはヤマハ製です。SG−7とヤツです。黒く見えますが実はダークグリーンです。
トップメーカー、ヤマハが満を持してエレキギターに参入したのは「エレキの若大将」が製作された1965年くらいだと思います。さすがに高品質で、「寺内タケシとブルージーンズ」「ワイルドワンズ」などのプロにも使われました。「コンコン」という感じの硬い音が特徴です。
「ワイルドワンズ」のリーダー加瀬邦彦はブルージーンズ出身で、ヒット曲「想い出の渚」ではSG−7の12弦モデルを弾いています。イントロと間奏のあの音がそうです。
そして雄一がプロになって寺内タケシ達と弾いているギターはアメリカ製のモズライトというヤツです。(1964年モデル。色はパールホワイト。音に独特の厚みがあり、よく伸びるのが特徴)
モズライトはベンチャーズが使っていたギターで、加山雄三はベンチャーズからプレゼントされたように覚えています。 (澄ちゃんが仕事をしているレコード店には「KNOCK ME OUT」「VENTURES IN JAPAN」といったベンチャーズの名盤が飾られているのも見えて、時代がよくあらわれている)
加山雄三は現在も明るいブルーのモズライトをハイパーランチャーズという自分のバンドで元気に弾いています。
ベンチャーズもまだ存続していて、今でもたまに日本公演をしています。(しかしリードギターのノーキー・エドワーズは脱退、ドラムのメル・テーラーは他界、息子がドラムを担当。ギターはなぜかモズライトではなくフェンダーを使っている)
このように、「エレキの若大将」の中で、雄一はヤマハ、テスコ、モズライトの3本のギターを使っているというわけです。
おっと、忘れちゃいけないのが湖畔で澄ちゃんに聞かせる、あの「君といつまでも」です。正式にレコードとして発表された「君といつまでも」とはちょっとメロディーが違う部分(「変わらないいつまでも」の部分)があって興味深いです。
この時、雄一が弾くのはアコースティックギターで、よく見るとヘッドにテスコのマークが見えます。
以上、まったくどうでもいいようなことでした。



2000年12月6日
ロストワールド/ジュラシックパーク(1997)(初) ★★☆☆☆

1作目より恐竜が出るシーンが多くて楽しめたけど、やっぱり1作目のほうが面白かったかなあ。
この2作目のいいところは、島の自然の中だけではなくて、サンディエゴの町中でTレックスが暴れるシーンがあるところ。やっぱり怪獣(?)は町中で暴れなくっちゃあ。
で、博士は恐竜の生態なんか研究してなくていいから、やっつける新兵器を発明しなきゃだめだな。


2000年11月17日
宇宙大戦争(1959)(3回目くらい) ★★★☆☆

冒頭、宇宙ステーションが映し出され画面に「1965年」と説明が出るのに今見ると驚かされる。
製作された年より6年未来の話なのだけれども、地球の文明はそこまで早くは進まなかった。
もう来年は21世紀なんですねえ。すごく未来だと思っていた「2001年宇宙の旅」の年が現実に来ちゃいました。
僕が小学生の頃(オーマイガーッ!40年も昔だぜ)にマンガ雑誌などで予想していた21世紀には、自動車にはタイヤなんか付いてなくて、宙を浮いて走っているはずでした。
世の中って、加速度的な早さで進歩しているように言われるけど、実際、そうでもないような気もします。技術的には可能でも、そうそう変われるものでもないんですね。
しかし1959年製作の「宇宙大戦争」はさすがに時代を感じさせるが、6年経つと世界はすごく進歩するんだ、という当時の期待がこめられているようで興味深いです。
同じ頃に作られた「地球防衛軍」と比べると、どうもこちらの方が地味な印象です。


2000年11月4日
男はつらいよ・純情篇(1971)(5回目くらい) ★★★★★

マドンナには若尾文子。
私にとって実はこれはどうでもよくて、(実際、トラさんと若尾文子の恋騒動は、シリーズのなかではあまりできのよいほうではない気がする)それより、サイドストーリーである森繁久弥と、その娘、宮本信子のほうが断然よい。涙なくしては見られない。その部分だけで私のトラさんシリーズ、ベストワンだ。森繁など、あの社長シリーズと同一人物とは思えない。
トラさんシリーズには、どの作品にも必ず、柴又であるとか、トラさんの滞在する地方であるとかの町の夕暮れ時の哀愁たっぷりの風景が山田監督一流のセンスで挿入される。私はそれが大好きで、たとえばこの作品だと、例によって失恋したトラさんが旅に出ようと京成電車の帝釈天の駅に行くと妹のさくらも付いてきて「どうしても行っちゃうの?お正月までゆっくいしていけばいいじゃない」などと駅のホームで話している。やがて電車に乗り込んだトラさんは電車のドアが閉まる直前に「故郷ってやつはよぉ…」と言いかけるとドアが閉まって電車は行ってしまう。さくらは「え?何?何て言ったの?」と言ってももう聞こえない。泣きながらホームの端で見送っている。
トラさんが何を言おうとしたのかわからないけど、こんなシーンがいいんですなあ。
それとか、冬の夜、とらやの外は木枯らしが吹いていて、遠くから消防車のサイレンがかすかに聞こえる、なんていう情景もいいです。
男はつらいよシリーズは、最も後期を除いて、一年に夏、冬の二本が製作されましたが、そういう哀愁シーンは絶対、冬のほうが似合うので、私は断然冬のトラさんの方が好きです。


2000年10月20日
雨あがる(2000)(初) ★★★★★

黒澤明の遺稿を黒澤監督ゆかりのスタッフらが結集して完成させた黒澤明のいない黒澤作品。
専門家筋の評価はどうなのか知らないけど、黒澤云々は別として、とてもいい映画でした。感動しました。
見る前に出演者名を見て、寺尾聰、宮崎美子、三船史郎、原田美枝子、檀ふみ、仲代達矢……かあ。黒澤監督ならたとえば所ジョージであるとかピーターであるとか、もっと意表をつく人をもってくるのに、どうも地味で華(はな)がない気がするけど、と感じましたが、それは全く杞憂でした。
めちゃめちゃ腕は立つが腰が低く人当たりのいい浪人の寺尾聰。ことば少ななその妻の宮崎美子。少しわがままだけれども物事の善悪はわきまえていて、けっしてバカ殿ではない殿様に三船史郎。三船史郎の演技?そんなこと、全然許せちゃいます。
私は夜鷹を演ずる原田美枝子が特に印象にのこりました。
川止めで旅人たちが足止めをくらう安宿の緻密なセットや、着古したリアルな衣装などに、ああ、黒澤映画だなあ、と感じます。
とてもいい映画でした。  


2000年10月17日
男はつらいよ・寅次郎夢枕(1972)(3回目くらい) ★★★☆☆

男はつらいよの中で寅次郎夢枕はわりと好きなほう。あの「ガス人間第1号」の八千草薫がマドンナ。(あの「ガス人間第1号」の八千草薫とは普通言いませんが)
オイちゃんは松村達雄で、森川信のオイちゃんに次いで好きです。
大学教授の米倉斉加年がおかしい。


2000年10月16日
男はつらいよ・葛飾立志篇(1975)(2回目くらい) ★★★☆☆

マドンナは樫山文枝。大学教授の役を小林桂樹が演じているのだけれども、東宝ファンだから言うのではなくてすっごくいい。
そういえば男はつらいよシリーズには森繁、三船、志村喬など、東宝の大物もけっこう出ている。


2000年10月11日
真夜中のカーボーイ(1969)(2回目) ★★★★☆

「イジーライダー」「俺たちに明日はない」ときてアメリカン・ニュー・シネマといわれる映画の3本目の鑑賞。これが私は一番おもしろかった。
テキサスの田舎から都会を夢見て長距離バスに乗ってニューヨークにやってきた若者が、遊び人のようなペテン師のようなホームレスのようなダスティン・ホフマンと知り合い、どん底の生活をおくって……。
悲しい話で全然ハッピーエンドではないのだけれども、あと味は悪くなくて好きです。


2000年10月11日
俺たちに明日はない(1967)(2回目) ★★★☆☆

ストーリーがおもしろいので退屈しないで見れた。フェイ・ダナウェイが魅力的。


2000年10月8日
イジーライダー(1970)(初) ★★☆☆☆

自由に生きようとすると結局は不自由になってしまう現実。それは何がいけないのか、という映画だと思う。
おもしろかったのかと言われたら、正直あまりそう感じることができませんでした。


2000年10月2日
マルタの鷹(1962)(初) ★★☆☆☆

ハンフリー・ボガートという人の名前は知っていたけど出ている映画は見たことがなくて、昔のハードボイルドとはどんなものなんだろう、と思って見た。
サンフランシスコの私立探偵の話ということで、当時のサンフランシスコの街を見るのも楽しみにしていたのだけれど、室内のシーンがほとんどで、屋外ロケはほとんど皆無。
やっぱり以前からのボギーファンとかハードボイルドファンでもない私には無理でした。でもこんどは「カサブランカ」に挑戦したいと思っています。


2000年9月9日
椿三十郎(1962)(10回目くらい) ★★★★★

荻窪東宝の中に「椿三十郎掲示板」というのを作った。普通の文章を入力すると椿三十郎がしゃべった風に変換されるというくだらないもので、その変換辞書を作るためには作品を見るに越したことはないと思い、三十郎の言葉づかいに注意しながら見るはずだった。しかしそんなことつい忘れて見入ってしまった。
なにしろ面白い。面白いということでは黒澤作品の中でもピカイチだ。一番娯楽色の強い作品だろう。1時間36分という短さも好きだ。「用心棒」の方が評価されることが多いような気がするが、私は正直、椿三十郎の方がいい。
(ちなみに私の黒澤作品ベスト3は「椿三十郎」「天国と地獄」「野良犬」です)
「用心棒」の桑畑三十郎と椿三十郎は同一人物なのだろうか。そうでないにしてもキャラクターは違わないだろう。それなら椿三十郎の方が愛すべき三十郎がより感じられる。
普通、泣けるシーンではないのだろうが、ラスト近くで、三十郎が城代家老(伊藤雄之助)の屋敷から去ってしまったのがわかると、奥方(入江たか子)が「みなさん、手分けして呼び戻してください」というシーンと、仲代との決闘の後、加山ら9人の若侍らが追おうとすると三十郎に「来るな!ついてきやがるとタタッ斬るぞ!」と言われ、9人の若侍らは黙って地面にすわり頭を下げるシーンはいつも涙ぐんでしまう。
そして三十郎の「あばよ!」で映画が終わると、もう拍手喝采です!
余談ですが、私の友人がその友人に「椿三十郎」を見せたら、伊藤雄之助を知らないその人は、伊藤雄之助の長い顔は特殊メイクだと思ったというのには笑ってしまった。
もう一つ余談ですが、「椿三十郎掲示板」にみんなあまり書き込んでくれません。落書きのつもりでガンガン書いてください!


2000年4月23日
アイズ・ワイド・シャット(1999)(初) ★★★★☆

「さあ、今日はお父さんがとても良いビデオを借りてきたぞ。『2001年宇宙の旅』という名作を撮ったスタンリー・キューブリックという監督さんが作った作品だ。きっと素晴らしい作品だぞ。さあ、かあさんも子供達もテレビの前に集まりなさい。家庭映画鑑賞会を始めるぞ。」
などと言って見始めると、びっくりして全員ひっくりかえってしまうようなシーンもあるけれど、流石はキューブリック、どんなジャンルの作品を作っても、ものすごい格調の高さだ。
ストーリー的には正直、いまひとつ納得できない感じもしたけど、完璧な映像に感激してしまって、そんなこと、どうでも良くなってしまう。
最後にニコール・キッドマンが「私たち、感謝しなければいけないんじゃない?」と言うが、私たちがキューブリックに感謝しなければいけない、と聞こえました。ご冥福をお祈りします。


2000年3月6日
オースチン・パワーズ(1997)(初) ★★★★☆
オースチン・パワーズ・デラックス(1999)(初) ★★★★☆

途中まで見て次の日にまた続きを見たりしながら2本見たので、ゴッチャになってしまったけど、1作目の方がやや小技がきいていたような気がする。
面白いです。一人で声を出して大笑いしたなんて久しぶり。
全然予備知識なしで見たのだが、映画の本編が終わってスタッフや出演者のクレジットをぼんやり見ていたら、世界征服を企むボス、ドクター・エイブルを演じる役者(この人が主役のマイク・マイヤーズにもまして面白いと思った)の名前を見てびっくり! えーっ!ちょっと待ってよ!ウソでしょー! これって常識なんですか? いやー、しかし。
イエー、ベイビー、イエーッ!


2000年3月2日
007 ムーンレイカー(1979)(初) ★★★☆☆

007シリーズの格調みたいなのが荒唐無稽のなかにもあって、なかなかよい。とてもゴージャスな気分になれる。
特撮はノーCGで、私にはこのほうが肌に合う。スペースシャトルの発射基地や宇宙シーンなどは実に東宝チックで、「地球防衛軍」や「海底軍艦」を彷彿とさせる。一般洋画ファンには歓迎すべきことではないのだろうが。


2000年2月28日
アルマゲドン(1998)(初) ★☆☆☆☆

小惑星が地球に衝突しそうなので、それを回避しようとする話。
前回書いた「トキワ荘の青春」の30倍くらいのカット数があるのじゃないのか、と思うくらいの早いテンポで笑わせようとしたり感動させようとしたりしてストーリーはガンガン進んでいく。しかし展開が現実っぽくないので、見ているわたしの心はどんどん冷めていく。もちろん感動はない。
メカのデザインに必然性がなく、やたらと子供っぽい。
惑星に着陸したブルース・ウィリスらは100回くらい死んでもおかしくないような危険な目にあい、結局いろいろあって、ブルース・ウィリス一人が犠牲になって惑星にのこり、核爆弾のスイッチを押すことになるのだが、ちょっとしたアクシデントがあってなかなか押せない。地球の司令室では早く押せ早く押せ、とせかす。時間ぎりぎりでスイッチが押せてブルース・ウィリスともども惑星が大爆発すると、司令室は自分たちが助かったものだから歓声と拍手の嵐。これって国民性?
「妖星ゴラス」(東宝作品)のほうが200倍おもしろい。
温厚で知られる私がこれだけ言うのだからよっぽどです。


2000年2月26日
トキワ荘の青春(1996)(5回目くらい) ★★★★★

市川準監督、本木雅弘主演のこの映画は大好きだ。
昭和30年代ころ、トキワ荘というアパートには漫画家たちが多く住んでいた。手塚治虫、寺田ヒロオ、赤塚不二夫、藤子不二雄、石森章太郎らである。手塚治虫が大御所になりつつあり、他のトキワ荘漫画家たちがこれから売れっ子になっていく、といった頃を実話をもとに映画化されたもので、登場人物も実名で出てくる。
この登場人物の俳優さん達がまた、実に漫画家本人に似ているので感心させられる。つのだじろうなんて、笑っちゃうくらい似ている。
私はどうも、こういう「実話をもとに」というのが大好きだ。よくできた作り物というのが大好きだからだ。
この映画はすごーーく坦々としている。なにげない動作を長いカットでじっくり見せる。興味のない人はすぐに寝てしまうだろう。私は全然退屈しない。なにげない動作の長いカットがすごくいいからだ。
この映画のテーマは「良いものと良くないもの」「売れるものと売れないもの」だ。
本木(寺田ヒロオ)が「売れるからといってそういうもの(自分の意にそぐわないもの)ばかり描くのはよくないよ」という。しかし時代の求めているものは自分のやりたいこととは違う。それがテーマだ。
もしかしたらこの映画は、この映画自身でそれを言っているような気もした。


1999年12月7日
L.A.コンフィデンシャル(1997)(初) ★★★★☆

「この映画は面白いよ」という前評判をきいていたが、予想以上だった。
1950年代のロサンゼルス市警の刑事たちの物語。
新警部補エドは自分の出世のためなら仲間も売るインテリ刑事。もちろん同僚からは嫌われている。普通なら観客にとってもイヤなヤツにしか見えないはずなのだが、そうでないところの演出と演技にまず感心。
映画はやっぱりストーリーだ。グイグイ引き込まれて感動とクライマックス、そして納得のエンディング。映画の基本だ。


1999年11月19日
タクシー・ドライバー(1976)(初) ★★★★☆

監督マーチン・スコセッシ、主演ロバート・デニーロ
この映画はガツンとくる面白さ、凄さだ。
一見、無気力にも見える主人公と、けだるい音楽、ニューヨークの裏通り。
ああ、かっこいい!


1999年11月17日
シックス・センス(1999)(初) ★☆☆☆☆

ブルース・ウィリス主演のホラーもの。
私の妹が「すっごく面白かったから見ておいでよ」というので娘と二人で期待して見てきた。
この映画というのは見終わった時、楽しめた人と、そうではなかった人の2種類にはっきり分かれてしまう。(なぜかは、もうごらんになった方はわかると思うが)
残念ながら私は後者だった。後者にとっては、ただのなんだか陰気な映画。


1999年11月6日
日本一の若大将(1962)(5回目位) ★★★★★

久々にスクリーンで見た若大将。上映会で遭遇したアッと驚く出来事とは?
「荻窪東宝支配人室」でゆっくりお話しします。
★が五つじゃ足りないな。


1999年10月27日
スターウォーズ・エピソード1(1999)(初) ★★★☆☆

ロードショーがあさってまでというので、やっと今日見てきた。
自分達が住んでいる地球とは全然別の世界の生物や文明には、こんなのもあるかもしれないね、というアイディアを楽しませてくれるのが僕にとってのスターウォーズシリーズだ。だからストーリーなんてどうでもいい。ルークの父親が誰だとか、ダークサイドがどうしたとか、そんなこと全然興味がないけど、第1作公開当時はそれで十分楽しませてもらった。
20年経った今はどうか。やっぱり当時ほど夢中になれないのは確か。悲しむべきことなのだろうな。
今回のもいろいろなクリーチャーやロボットや乗り物がたくさん出てきて全然退屈しない。
でも、明日になれば忘れちゃいそうな気もする。
しかし、20世紀FOXのスタート画面から暗転して、A long long time ago.....に続き、スターウォーズのロゴが遠ざかっていくのと同時にスターウォーズのテーマが聞こえてくるいつもと同じオープニングを見ると、なぜかドキドキしてしまうのは、僕がパブロフの犬になってしまっている証拠。

パブロフの犬=犬にエサを与える時いつも鐘をならしていると、鐘の音を聞いただけで犬はヨダレを流すようになるという実験


1999年10月25日
レインマン(1988)(3回目位) ★★★★☆

ダスティン・ホフマンとトム・クルーズが主演。重度の自閉症の兄と弟が遺産相続をめぐり幼児の時以来、初めて顔を会わす。お金だけのつながりだった兄弟に、心のつながりが生まれてくる。という話。
私は感動してしまった。暗記力に特殊な才能を持つ兄のエピソードや、それを演じるダスティン・ホフマンの演技、美しいアメリカの田舎町の風景、ハンス・ジマーの音楽。退屈しているヒマがない。


1999年10月15日
月給泥棒(1962)(2回目) ★★★★★

岡本喜八監督作品。この映画はすごく面白い。
岡本監督というとアクションもので知られているが、こういったサラリーマンものというか、たんたんとした作品のほうがむしろ岡本喜八のらしさが出ていると思う。「江分利満氏の優雅な生活」もそうだし。
岡本演出は斬新、小粋、という感じだ。見ていて思わず「ウマイッ」と声をだしてしまう。音楽もいいし、使い方が実におしゃれ。
司葉子は日本のオードリー・ヘップバーンだ。


1999年10月13日
ベスト・フレンズ・ウェディング(1997)(初) ★☆☆☆☆

ジュリア・ロバーツ扮する女がどう考えても倫理的に悪い。というだけの映画。


1999年10月9日
クレージー作戦 くたばれ!無責任(1963)(2回目位) ★★★☆☆

新開発のハッスルコーラを飲むと、しょぼくれた植木等が例のハッスル社員に変身するところが面白かった。
変身した時、植木が「何だか知らぬが天下取った気分だよー」と歌うが、私はこの歌を中校生の頃(35年前)から口ずさんでいて、今まで自分が適当に作った歌だと思いこんでいて、変な歌を作ったものだと恥ずかしく思っていたら、実はこの映画に登場する歌だったので、びっくり! 自分も変身願望があったのだろうか。
クレージー作戦シリーズは植木等の映画ではなく、あくまでもクレージーキャッツの映画。7人登場させなければならないから、ストーリーやキャスティングに無理がかかる。
植木等の持ち味というのならやはり、「日本一の〜男」、「ニッポン無責任〜」シリーズのほうがたっぷり味わえる。
山茶花究はどんな映画に出てもさりげなく光ってるなあ。


1999年10月2日
キングコング対ゴジラ(1962)(2回目位) ★★★☆☆

最初から全部通して見たのは、公開当時に映画館で見たのを入れて、実はまだ2回目です。あとは断片的にビデオで見たことは何度かありますが。
有島一郎と高島忠夫の二人の洋風な芸風がこの映画の味を決めています。
ゴジラはただ出てくるだけ、といった感じで、なんて憎らしいヤツなんだとか、けっこうかわいいヤツとかいった描写が薄いのがものたりません。
私は同じ「対モノ」なら、モスラ対ゴジラの妖しい雰囲気のほうが何度も見た親しみがあるせいか、好きです。
特撮では、東北本線の沿線にゴジラが現われて、その近くを自衛隊のヘリコプターがあかりを灯して飛んでいる夜のシーンが美しかったです。この作品に限らず円谷特撮は、夜、夕暮れ、明け方、といった時間帯の特撮にこだわりを見せていて、独特の哀愁に満ちた美しさを見せてくれます。


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